【第6回】村田一弘という男
(更新日:2014.09.30)
そんな楽しい小学校生活も、6年生の後半になると中学受験に向けて本格的な勉強中心の生活に変わっていった。
通っていた私立の小学校が、
中学以降女子校に変わってしまうため男子生徒は半ば強制的に受験を強いられる事になるのだ。
6時間目が終わった後、受験対策専用に設けられた7時間目の授業があり、
それが終わってからさらに塾に通うという生活が続いた。
周りの友人達も同じ環境だったので、
その生活サイクルに対して特に辛いと思う事もなかったが、
好きな科目と嫌いな科目がはっきりしてきたのはこの頃で、
受験に必要な国語、算数、理科、社会のうち、算数と社会は好きな方で、
国語と理科は苦手な方だった。
特に社会は暗記出来るか出来ないかという勝負だったが、
地図記号や川、山脈の名前など、地図を見るのが好きだった私にとって、
その手の問題は特に苦労せず覚えられたし、
日本の歴史に関しても同様だった。
算数は計算ミスさえしなければ、
考え方がわかった時の喜びがあったので嫌いではなかった。
ただいかんせん応用力がない私からすると、
習ったいくつかの公式をどのように組み合わせて解いていくかという、
いわば発想の転換や、ひらめき力が求められる問題になると、
途端にさっぱりだった記憶がある。
そういった意味では、上記の4科目のうち、
一番頭を回転させなければいけないのは算数だったような気がする。
その他国語でいえば長文読解、理科はなんとなく全般苦手だった。
いずれにしても、自分の得意不得意が全て偏差値という数値ではっきりする事によって、自分の中での苦手意識、得意意識が生まれたのは確かだ。
そんな勉強漬けの日々も無事に終わりを迎えた時は、やはりほっとした。
第一志望の学校は残念ながら受からなかったが、
第二志望の学校に入学する事が出来た。
両校の間で偏差値は5ぐらいしか変わらなかった気がするが、
テストを終えた時の感触には大きな開きがあったのを覚えている。
ちょうど今から20年前の2月1日と2日の出来事だ。
今となってはどういう経緯で志望校を選んだのかさえ思い出せないが、
大半は親の意向で決まったのだろう。
小学生に行きたい学校を聞いたところで、
具体的な意見を持っている子もなかなかいないか。
余談だが、筆記試験の後に簡単な面接を受けた際「好きなテレビ番組は?」という問いに対して、
小学校6年生のお子様が「ニュースステーションです。」というちっとも面白くない返答をしたのを思い出した。
実際に毎晩家では親が見ていたので、
とっさに口をついて出た答えがそれだったのだが、
我ながら全くかわいげのない、今思えばなかなかに恥ずかしい答えである。。。
長かった受験への日々も、終わってしまえばそれ以降3月の卒業式まで、
長い春休みみたいなものだったので、遊ぶ時間はいくらでもあった。
受験の報告がてら学校に行っても特に授業はないので、
先生とだらだら話をしたり、友達同士遊びに行く計画を立てたりしていた。
そんな中、私を含む男女6人ずつの計6人でディズニーランドに行く話が持ち上がった。
そしてその中に私が好きだった女の子も入っていたのだ。
そう、私にとってまたとないチャンスが訪れたのであった。
次週へ続く~
☆あとがき☆
なんとも思わせぶりなところで終わってしまった今週。
次回ドラマ的な展開へ話を盛った方がいいだろうかw
先日、毎年恒例のriceキャンプに行ってきました!
今年も有紀シェフの料理に舌鼓を打ちつつ、1ヶ月遅れの夏休みを満喫してきました~♪