【第3回】村田一弘という男

(更新日:2014.09.09)
そんな訳でリンゴは今でも好きな果物ランキングの上位にいる存在だ。そしてここ数年堂々の一位に君臨しているのは梨。
甘くてみずみずしいところが大変な魅力で、
私の胃袋をガッチリ掴んだまま離してくれないのである。

逆にグレープフルーツやキウイ等、
苦みや酸味の強い物はあまり得意ではない。
それはもちろん果物以外にも当てはまる事で、ゴーヤやキムチ等を始め、
恥ずかしながら今でもなかなかの偏食っぷりを発揮している。

しかし幼少期に比べるとこれでもだいぶ増しになっており、
当時は野菜全般食べなかったので、
親に「あんたはそのうち栄養失調で死ぬ」とよく脅されたものだ。
そこから徐々に食べられるものを増やしていき今に至るわけだが、
つい先日ツアーで札幌を訪れた際に、
塩辛とホヤが新たに食べられないリストから姿を消した。
数年経ってからトライしてみると以外と食べられるものがある事に自分でもびっくりしている。

幼稚園を卒業し、小学校にあがっても私の甘ったれで泣き虫な性格は健在で、
特に低学年の頃は、教科書や体操着など何かしら忘れ物をすると家に電話して持って来てもらう様頼むのだが、
その電話をかける時にはすでに泣いているという始末。
当然先生に怒られるのも嫌だったと思うが、
みんなの前で「~を忘れました」というたった一言が恥ずかしくて言えなかったのだ。
その電話をかけたところで親も働いていたので、
必ず持ってきてもらえる訳ではなかったが、
幼ながらに忘れ物をした自分に対して情けなさや不甲斐なさを感じていたように思う。

幼稚園で多少やんちゃであった性格も、
物心がついてから集団生活の中に身を投じると、
恥ずかしがりで引っ込み思案な部分が強くなっていた。

そんな性格だったが故に、学校のトイレで大きい方をする時は大変だった。
男子なら誰もが通る道であったかもしれないが、
大きい方の扉が一つでも閉まっていると「おい!誰かう○こしてるやついるぞ!」とはやし立てるやつが必ず居たのだ。
どう考えてもトイレでう○こするのは当たり前なのだが、
この年代のう○こに対する反応はとてもスピーディーで、
そんな一言を叫ばれればすぐに近くの男子達が集まってきて一盛り上がりしてしまうのだ。
この場合誰が入っていても同じ現象が起こるので、
個人的にイジメを受けているとか、
はみ出しもの扱いされているという感情は持たなかったが、
いずれにしても休み時間の過ごし方としては嫌なパターンであった事に違いない。

その他、学芸会でも進んで目立たない役を選んだし、
授業中答えが解っていても率先して手をあげるような子ではなかった。

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こんな明らかに弱そうな少年が、後に表舞台に立つ事になるとは、、、
人生とはわからないものである。

では逆に幼児期と変わらなかった部分はというと、
体を動かすのが好きだったところだ。

4年生になると放課後に部活動があり、
スポーツ系はミニバスケットクラブと体育クラブというざっくりな名前の2つしか無かったので、
ミニバスケットクラブを選んだ。
他にも市のドッチボール大会に学校代表のメンバーとして選ばれたり、
走り高跳びの選手として大会に出たりもした。
どれも特別良い成績を残せた訳ではないが、
各選手に選ばれたのは嬉しかったし、
どの競技もやっていて楽しかったと記憶している。

そしてこの頃、活発な男子の間で昼休みに流行っていたのが、
ロクムシという遊び。
手のひらサイズのビニールボールが一つあればやれる遊びなのだが、
とにかくみんなで大はまりして部活のない放課後もしばらく残って遊んでいたぐらいだ。
地域によって呼び名が変わったりするかもしれないが、
わかってくれる方がいたら嬉しい。


次週へ続く~

~あとがき~

アルバムのレコーディングが順調に進んでおります♪
収録曲数も多いし、新曲の雰囲気もとても良いです。
11/1(土)をお楽しみに!!
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