天野攸紀【第10回】

(更新日:2014.07.22)
どうもこんにちは。

天野です。

やって参りました、天野攸紀「綴っていいとも!」第10週。

遂にきましたね。

二桁。

この覚束無い筆でよくもまあここまで来れたものです。

あっぱれ。

言うてますけど果たして私は有終の美を飾れるのでしょうか。

それ以前に、この回の内容が全く決まっていないのですがどうしたら良いのでしょうか。

誰か助けてください。

ともあれ「10」。

この数字は私がバスケ部に入部して初めてもらった背番号です。

スラムダンクでいうところの桜木花道でしたか。

学生の頃、スラムダンク人気で部員がとんでもない数に膨れ上がった事がありましたね。

おそらくどこの学校もそうであったのでしょうけど、新入部員のほとんどが漫画に影響を受けた初心者の方であったため、教える側はそれはもう大変でした。

スラムダンク読んで入部したんじゃないの!?と言葉にしてしまう程、エキセントリックなプレイをする方もいました。

あの漫画で有名な「レイアップシュートは置いて来る」話をご存知の方が、ボールを持ったままドリブルをせずゴールに走って行く姿を見た時には流石の私もタマげましたね。

ある意味、目から鱗でした。

シュートではなくトライしそうな勢いでしたよ。

しかし憧れとは少し違ったのでしょうね、結局半年後には部員は約半数になっていました。

そんなバスケ部でしたが、私の出身中学は俗に言う不良学校で、故に我が校での練習試合は禁止とされていました。

一度だけ我が校で試合をした事があったのですが、全く話になりませんでした。

体育館のステージの上に不良が集い、応援どころか相手校に野次を飛ばし始めたのです。

私は不良ではありませんでしたが、キャプテンを務めておりましたし、彼らは友人であったため、教師と共に止めるように注意しました。

が、その日は何か気にくわない理由があったらしく、一向に止まりません。

相手校の部員さんは恐れてしまい、思う様にプレイする事など出来るはずもありませんでした。

試合終了後、私は一人の不良とその件が引き金となり喧嘩をしました。

普段一緒に遊ぶ程の仲でしたが、結局彼との距離は卒業してもなお、縮まる事はありませんでした。

別々の高校へ進学し数ヶ月経った、そう、ちょうど今くらいの時期だったでしょうか。

彼はバイク事故で亡くなりました。

金髪でライオンみたいな髪をしていたのに、遺影は幼い頃のまま。

親御さんにとって、彼の一番美しい姿だったのかなと思った記憶があります。

もうこの歳にもなりますと、喧嘩する事などほぼほぼありません。

ですが、もしもの時は基本的にすぐ謝ります。

「時間が勿体ない」というのも正直な気持ちですが、やはり当時の記憶がそうさせるのだと思います。

単なる意地だったのでしょう。

若過ぎたのでしょう。

あの頃の私達は素直に「ごめん」が言えませんでした。

「大人になれ」

そんな言葉は聞き慣れるわけもなく、ただただ無知な子供だったのです。

傷付ける事はいとも容易く、治癒には莫大な時間、そして何より愛情が必要となります。

私は何より素直に、そして愛情を持って接することの出来る方に憧れを抱きます。

男女問わず、武器を持たない、光を帯びた無垢な瞳に心を奪われるのです。



本日はHOLLOWGRAMのライブでした。

様々な失敗点は反省点へと切り替わり、今は「ライブらしいライブをした」という実感に包まれています。

楽しかったです。

この時点でお気付きでしょうか。

今回も〆切ギリギリだという事に。

まあ毎度の事はさておき、ステージからの眺め。

私の目に映るのは、たくさんの瞳。

その瞳は真実を映し出す。

私達の姿、私達の答えはそこにあるのです。

今日の瞳はとても無垢で美しかった。

とてもいい一日でした。



そういえば、HOLLOWGRAMのアルバム、Qualia「ALBUS」「RUFUS」が月末に一般発売されますね。

それに因んで、インストアイベントも各所開催されます。

中にはアコースティックライブが催される場所もありますよ。

私は人見知りの神なので、神と言っても神対応は出来ません。

なので音に乗せていこうかと思います。

ギターを弾こうか、ベースを弾こうか、コーヒー豆を挽こうか迷っているところではありますが、それは来てのお楽しみ。

他のメンバーの歌なんかも聴けたりするやもしれませんね。

そして8/15には私のソロ活動のワンマンが渋谷ウェステッドタイムにて行われます。

内容は発表当初から変更ありな可能性も出てきましたが、素敵な曲が仕上がっています。

YUCHI(upright bass from sukekiyo/kannivalism)

日高隼人(violin from sources)

大嵩潤(drums from the god and death stars)

という最高のメンバーの演奏も聴けますよ。

後日変更点の詳細もお伝えさせていただきますね。



なんだか番宣と取り留めのない記憶のオンパレードになってしまいましたが、給水所に立ち寄った、という感覚ですかね。

正直今の私は千代の富士で言うところの「気力、体力の限界!」なわけです。

笑いの貨物列車にも乗り遅れましたので、ライブの疲労感に包まれながら、今週は筆を置きたいと思います。

それは溶け出す様なとても心地の良い疲労感。

シーユー。

次は何を話そうか。