【第7回】Guitarと整理整頓の奇妙な冒険
(更新日:2013.10.08)
断捨離(だんしゃり)。日常生活に不要な物の数を減らし、
物への執着から離れ、
より快適な人生を過ごすための生活術のことだ。
やましたひでこ氏の著書により
広く知られた『断捨離』の概念は、
2010年の流行語にも選ばれていた。
この言葉の存在すら知らず、
今年に入ってから知った自分が
とても恥ずかしいのだが、
既に昨年、5千冊ほど持っていた漫画本と
『断捨離』していた。
亜沙(※1)くんの楽曲のレコーディング中、
漫画本に囲まれながらギターを弾いていて、
心が圧迫されているような感覚に
陥ったのがきっかけで、
処分をスタートした。
本を整理整頓したことで
部屋もそれなりに綺麗になり、
気分よくギターが弾けるようになったためか、
プレイも丁寧になった気さえする。
それ以来、漫画本への執着がなくなった。
今では収集することに対し全く興味がない。
あんなに新刊の発売日を調べて、
毎月楽しみにしていたのに…
不思議な現象だ。
そんな『断捨離』を実行してもなお、
捨てる事が出来なかった漫画(※2)は、
自分にとって本当に大切な作品なんだと、
気付かされる。
俺は音楽を聴くとき、
mp3(※3)等に変換し、
PCに繋がれたスピーカーで聴いている。
この事に注目すると、
『CD』は格好の『断捨離』対象になってしまう。
だが実際に『断捨離』を実行した時、
好きなアーティストの『CD』とは、
離れられなかった。
小さい頃から大切に聴いていたCDは、
歌詞カードや帯、盤面があってこそ
大切な想い出になっていて、
自分もそこにこだわって
過去の作品を創ってきたので、尚更だった。
年々CDを買う枚数は
少なくなっている(※4)けれど、
絶対に大切にしていきたい。
何でも捨てればいいというものではないこと、
自分の大事なものは『音楽』だということを
改めて感じた瞬間でした。
それでは次回まで、
アリーヴェデルチ(※5)。
■2013年9月19日新宿LOFTにて。
(※1)通称『先生』。お肉が好きで、
制作が終わると決まってステーキを食べにいく。
(※2)以下の4作品。
『ジョジョの奇妙な冒険』/ 荒木飛呂彦
『ピアノの森』/ 一色まこと
『DEATH NOTE』/ 大場つぐみ・小畑健
『MASTERキートン』/ 浦沢直樹
(※3)MPEG Audio Layer-3の略称。
デジタル技術によって音響データを扱うための圧縮技術、
またはそのデータそのものの名称。
俺は160kbpsに圧縮して、音楽を聴いています。
(※4)近年で購入した作品は、
『BUTTERFLY』/ L'Arc~en~Ciel
『てっぺんとったんで!』/ NMB48
『i'mperfect』/ 凛として時雨
の3枚。
(※5)イタリア語で「さよなら」を意味する。
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部にて、
叫びのかけ声として使用されている。
日本人の下手な発音でも割と通じる、イタリア語らしい。