【第8回】Guitarと隠密マーケティング

(更新日:2013.10.08)
昨年、芸能人のTwitterやブログで
『ステマ(※1)』が不正に行われていたニュース以来、
無意識に『ステマ』である可能性を疑いながら
記事を読むようになった人が多いと思う。

俺自身、モデルさんがブログで
普段使っている化粧品を紹介しているのを見て、
『ステマ』の先入観に捉われてしまった。
本当にその品を愛用していて
記事を書いている人の方が
圧倒的に多いはずなのに…
と思うと、何だか申し訳ない気分になった。


人気作、流行作品に対し
「どうせステマじゃん」
などというように決め付け、
貶めるのが当たり前の風潮はあまり面白くない。
自分の価値観で物事を見ず、
世間がYESといえばYESと言わざるを得ない、
日本人特有の他人に合わせる気質と
『ステマ』という単語が、
マッチした結果なのではないか。


以前ライヴのMC(※2)で
俺は長々とモスバーガー(※3)への愛を語った。
確実に俺の『モス愛』が、
あの場にいた皆に伝わったはずだ。
誰も『モスバーガーのステマ?』とは思わなかったよね。
ここのところ食べる機会は減ってしまったけれど、
『モス愛』は永遠だよ。
今後ももっとこの熱い想いを皆に伝えていきたいので、
自分がハンバーガーとは無縁の職業で本当に良かった。


『ステマ』であるか否か、
はっきりと見極めるのは難しい。
インターネット、匿名掲示板で
簡単に『ステマ』が行えるようになったことで、
発言、文章を読み取る能力と、
自分の意思で判断することがより求められる時代になった。


しかし音楽において、
『ステマ』の効果で劇的な成功を収めるケースは
ごく稀な事だと思う。

仮に作られた口コミ(※4)によって
バンドや歌手がセールスを伸ばしたとしても、
それは楽曲が本当に良質だったからこそ
『ステマ』が本領を発揮したのであって、
その音楽自体に嘘偽りは全くない。
リスナーの心に響く楽曲のクオリティは、
いつの時代も変わらない。


ネットで気軽に評判を見れるのは便利だけれど、
俺は常に自分で取捨選択していたいし、
『ステマ』という単語を気軽に使わないように心がけたい。



最後にこぼれ話。


最近宝くじが当たったり、
試験に合格したり…
それはひょっとして
広末慧の曲とギターを聴いてからの出来事じゃない?

痩せた方。
それはひょっとして広末慧のライヴに来て
暴れたからじゃない…?!


twitterで
『広末慧のギターって凄いね!途端に運気が上昇した』
って呟くと更にもっと良い事があるかもしれないね…



うん、ステマじゃないよ。



(※1)「ステルスマーケティング」の略称。
一般消費者に宣伝と気づかれない様に広報を行う事を意味する。

(※2)ライヴの時に喋るのは結構苦手なタイプです。
インストアイベントは全然大丈夫。

(※3)日本発祥のハンバーガーチェーン、
および同店で販売されているハンバーガーの名称。
テリヤキバーガーという偉大な食べ物をこの世に産み出した。
月に20個くらい食べてた時期もありました。

(※4)「口頭でのコミュニケーション」の略。
マスコミとの対比で生まれた言葉。
「広末慧って素敵な人らしいわよ」
「あのギターの人凄いのよ、広末慧って言うの!」
という形で人から人へ伝わっていく。