【第10回】「倉田清十郎という男:其の四」

【第10回】「倉田清十郎という男:其の四」

(更新日:2013.2.5)
池袋EDGEでの初ワンマンを終え、目前に迫った初イベントライブに向けて新WING-MENを含めてのリハーサルに明け暮れている毎日でございます。
ワンマンから引き続き共にステージに立ってくれる龍兎くん、インテツさんに加え、今回からギターに広末慧(MASQUERADE)くん、ドラムに匠(ex-Unsraw)くんが参加してくれることになりました。

いやー、もう二人とも最高にロックしてて最高です。
慧くんの繊細かつソリッドなギターと匠くんの泣く子も黙るパワフルなドラムが加わった事で、また新しいWING WORKSのサウンドがみんなの元に届けられるっていう実感を感じてます。
やっぱり音楽って人間の力。
色んな音楽人の持てる力や育んできたセンスが、俺の生み出した楽曲を通してひとつの形になるのは本当にこの上ない喜びだ。

ますます気合い入れて、全力でステージに想いを乗せて歌い叫ぶぞ。

さて、長きに渡ってお届けしている舞台「魔がさす」についてのお話。
ようやく、ほんの少しだけ、演劇の世界の深い部分を感じることが出来て「倉田清十郎」という人間に近づけた自分でした。

そこから本当に何かが切り替わった気がして、日に日に表現を深めていくことに没頭していけた気がする。
台詞も基本的にはほぼ体の中に入っていました。

本番を一週間前に控えた頃には普段の稽古場からさらに大きなスタジオに移動し、仮ではあったけどセットや大道具も入れての稽古が始まりました。

髪の毛をほぼ10年ぶりくらいに黒く染めたのもこの頃。
芝居のために髪を黒くする事は当然決まっていたけど、いざいつもの美容室で実行だってなった時の、何とも言えないむずかゆい気持ちったらなかった。
何せ東京に出てきて最初の一年くらいを除いてはずっと金髪だったり赤髪だったり銀髪だったりしたもので、ずっとステージや写真でみんなに見せてきた俺の明るい派手な髪の色は「リョヲ丞」のトレードマークみたいなもんだったから。
劇団の仲間達に最初に出会った時は金髪で、夏ツアー前に赤髪にした時にも、グランドファイナル前に銀髪にした時にも驚かれたけど、髪を黒くして稽古場に来た時のみんなの「ギャーーーーー!!」っていう反応は一番驚いたし、すっげー照れくさかったなあ。

また衣装に関しても新鮮で、俺の好みどうこうとかマジで関係なくて、「倉田清十郎」を舞台上に生み出すためのスタイリストさんと脚本演出とのせめぎ合いに完全に身を委ねる俺。
俺自身「倉田清十郎ってこうじゃね?」ってイメージの元に持って行った私物とかもあったけど、それはほぼ却下。
「スター俳優」を表現するためのスマートな男性らしいスタイリングも、コミカルな回想シーンでの80年代アイドル風な観客の笑いを誘う出で立ちも、物語終盤の覚悟を決めたシーンで身を包むフォーマルな装いも、すべてが自分にとって初めて袖を通す新鮮なものばかりでした。

「リョヲ丞」の演劇デビューを期待してやってくる子に、間違いなく俺自身も知らない新しい何かを「倉田清十郎」という男を通じて見せることになるんだなと、鏡に写ったこれまでと全く違う自分を眺めながら俺は実感していました。

そしてその事を通じて、見た目のみならずあらゆる部分で人間の表現の可能性の大きさを感じたし、やったことのないことには果敢にチャレンジするべきだと改めて思ったのでした。

てな訳でー、いよいよ、次回から本番で舞台に立つ劇場に足を踏み入れての稽古、そしていよいよ幕を開ける本番のステージがやってくる!!
俺は、倉田清十郎は、果たしてどうなってしまうのかっ!?

来週も、サービス、サービスぅ!!!

RYO:SUKE