【第13回】Cafeの窓際から

【第13回】Cafeの窓際から

(更新日:2012.10.16)
こんにちは。
Satoです。

まず初めに、前回お知らせした【遺失物捜索】の話。

Twitterでの情報拡散をはじめ、懸命の捜索活動を行って参りました。
しかしながら10/16 午前8:00現在、未だに手がかり一つ、パンツのゴム一本、見つかっておりません。

Myパンツ…

マジどこいった…

(※皆様ご協力ありがとうございました。)


パンツはさておき。
つい先日、京都にて約三ヶ月振りのライブを終えました。

それはもうもう…最高としか言いようの無い時間。
嬉しさも楽しさも熱量も、完全に想像以上。

何か、脳内で何かしらの物質が出まくってたはず(微笑)。

そしてまだ微かに残るライブの余韻を感じながら、そのままひとり放浪の旅なう…

ということで、皆様いかがお過ごしでしょうか。

いよいよ最終回となる第十三回、テーマは【旅の途中で感じるままに】。

かの文豪・谷崎潤一郎が定宿としていた京都「ぎおん森庄」雪の間にて、番茶をお供に。
障子越しの風の音をBGMに綴って参ります。



【ココロの感度】

旅に出ると、「アタマで考えるモード」から「ココロで感じるモード」にオートで切り替わるのがハッキリわかる。
というか単純に「考えるモード」が使い物にならなくなる。

でもそうすると…徐々に視界がハッキリして、感じていることがクッキリ浮き出てくる。

ココロのアンテナの感度が高まる時間。
それはライブに行くことだったり、映画を観ることだったり、人それぞれだと思うけど。

僕の場合は旅が一番みたい。
これは行ったことの無い場所へ行く、つまり「知らなかったことを知る瞬間」にココロが反応するから。

ということは…

「初めて行く場所で、初対面の人と、食べたこと無いものをつまみながら、飲んだことの無い酒で乾杯する」っていうのが今のところ最強。



【京都】

学生時代の修学旅行より、10年以上経ってからの再訪。
少年サトの記憶では何故か「清水寺は見た目が全部真っ赤だった」とインプットされてたりして(微笑)、もはや初めての場所として街を歩く。

東本願寺、広隆寺、清水寺、八坂神社、銀閣寺、平安神宮…
お寺や神社には正直ピンと来ないことも多いんだけど、広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像の「微笑」は、自分と向き合いながらも包まれ守られているような…そんな不思議な感覚。

銀閣寺庭園の銀沙灘や、哲学の道も凄く楽しくて。

碁盤の目に仕切られた中に、新と旧、和と洋、堅いものとユルいもの。
それらが共存して織り成す街並が、空気が、バランス感が好き。

当時、何も魅力を感じなかった街を興味深く思える今の自分が、何だか嬉しかった。

とりあえず、Cafeフリークとしては要チェックなシャレた店が多過ぎる…! 僕の中で、また一つ大好きな街ができた。

清水寺ではおめでたい場面に遭遇。



【ばあちゃんの教え】

寺町の三条通り、商店街の入り口辺りで写真を撮っていたら、急にばあちゃんに話しかけられた。
ばあちゃんは立石と名乗り、88歳の福井出身だそうな。

「今日何曜日?」
「金曜日です。」
「あら、そうかい?。あんた、ん?いい耳してるねぇ。学者肌だね。」
「ありがとうございます。」
「出身はどこだい?」

そんな感じで会話が始まり…

銀座に住んでいたときの話。
ご家族は今も銀座でビフテキ屋を経営している話。
京都人はまず疑ってかかれ話。
今の京都には本物の舞妓さんはほとんど居らず雇女(やとな)ばかりだ話。 日本から世界を見るんじゃなくて、日本を出て、世界から見た小さい日本を知りなさい話。
北海道は純粋な人間しかおらんから女に騙されるんじゃないよ話。
バンドをしっかりやりなさい話。

気付けば一時間。
心の背筋がピンと伸びるような、京都の「立石ばあちゃんの教え」。

ばあちゃんありがとう。



【一人】

一人でいるとあんまり人に気を遣わず、人に気を遣われない。
自然と、自分が自分に気を遣うことになる。

現代では時として、人には気を遣うけど自分には気を遣ってないって状態になりがち。

でも本当は順番が逆。
まずは自分に対して気を遣い、厳しくも優しく、尊重しながら接する。
そういう人が、本当に人に気を遣えるんだ。
だから、まずは「自分」「自分」でいい。

人との繋がりの中で生きてるからこそ、一人を感じて一人を楽しもう。



【マスターの生き方】

京都から彦根へ。
ロカビリー&ロックンロールをこよなく愛するマスターがやっているBAR。
そこで流れるジェームス藤木のグルーヴ、CCR「HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN」に酔い痴れる夜。

翌日は運良くマスターの野外ライブに遭遇。
ドラムを叩きながらマイクに熱くシャウトするマスター。

見ていて、何か嬉しくてニヤけちゃったなぁ。

「好き」に正直に。
「好き」を追求し。
「好き」に囲まれたライフスタイル。

そこに理由なんて要らない。
「好き」だけ、やろう。




【ばあちゃんの教え・おまけ】

ばあちゃんの話を聞いている時、たまたま通りかかったファンの方が気付いて話しかけてきてくれて。

…想像つくでしょうか、その空間(微笑)。
嬉しくも、そのカオス具合がツボって一人ウケ。

「あ~東京の友達かい?」
「え~と、いえ、僕バンドをやってまして…」

その時のばあちゃんとの会話も当然、パニック(微笑)。
でも、そこからの会話の流れで「バンドをしっかりやりなさい」と叱咤激励いただき。

あの時のファンの君、ありがとう。



【支配人の言葉】

彦根滞在中は琵琶湖に浮かぶ神の島、竹生島に渡る。
その夜に泊まったホテルの支配人が最近この言葉を知って、生きることが楽になったと教えてくれた。

「人にどう思われたっていい。でも、人を嫌いにならない。」



【終わらないモテ期】

屋久島行きフェリー乗り場でこのコラムを仕上げている僕。

もう秋まっただ中だというのに、何カ所も蚊に刺されている。
今季、どんだけ僕(の血液)は蚊に人気なのか。

そしてまさに今、今度は蠅が僕に集っている。
今季、どんだけジャンルレスな人気なのか。
(もしくはどんだけ臭いのか。)


さて、間もなく出航!



…というわけで、旅先にて降りてくるままの言葉をお送りしました第十三回。
最終回ということでちょっと力んでしまうかと思っていたけど、自然体で綴れて良かったかな。

書き物してみたいな~なんて漠然と思っている時に、たまたまお話をいただいての約3ヶ月間。
週一更新というのもあり、連載が始まってからはアッという間!

バトンを渡してくれたriceの櫻井有紀さん、担当の千葉さんをはじめ新星堂の皆様、そして読者の皆さん、本当にありがとうございました。

ここで味わった「綴ること」の楽しさ、難しさ、深さ、喜び…
今後も何らかの形で綴り続けていけたらなと思っています。


さて、このコラムは数珠繋ぎということで。

櫻井有紀さんから、僕へ。
僕からは、RYO:SUKEくん( WING WORKS / 少女-ロリヰタ-23区)へバトンタッチです。

同じベーシストでありながら、自分とは全く違うスタイル、文化、趣味志向。
そして作詞作曲のみならず、アートワーク、舞台出演、発信するメッセージ…

同じパートという言葉だけでは括れない、僕にとって「気になる人」の一人。
きっとこのコラムでも、RYO:SUKEくんの濃厚な世界を展開してくれるはずです。

僕もいち読者として楽しみ!

今後もこうして続いてゆくこの「綴っていいとも!」、引き続きどうぞよろしくお願いします。

ではでは、また会う日まで。
Satoでした。愛と感謝を込めて。