【第11回】Cafeの窓際から

(更新日:2014.01.15)
こんにちは。
Satoです。

先日、オーロラを観にカナダ旅行に行った母から届いた画像。


派手なオーロラに出会えたみたい。
前回綴った自分の夢リストにも入っているけど、一生のうちに一度は観たいものです。

画像に続いてカナダ土産も届きました。

一つはメイプルシロップ。
瓶がカナダ国旗のメイプルリーフ(楓)の形で可愛いのです。

もう一つは…Tシャツ。
とりあえず、母ケイコのセンスは昔から信用していない。

包装から取り出す。
シャツの色は黒。

恐る恐る、ブツを広げる。






"Canada"って描いてあった。


というわけで、「CanadaTシャツは部屋着にしよう」と静かに決断してお送りする第十一回。
すっかり秋の夜長、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は椿山荘のラウンジ「ル・ジャルダン」テラスにて、夜桜マティーニをお供に。
ジャズピアノと虫の音をBGMに綴って参ります。



【言葉】の話。

「言葉はいらない」「言葉にならない」という言葉がある。

人が本当に心動く時、その場に言葉はなく、それを"感じて"いる―

…っていう意味を人に伝えるためには、共有するためには…やっぱり言葉にする。
小田和正さんの「言葉にできない」も、言葉にできない想いを言葉にしている。
(※サビでは文字通り言葉にならないのか「らーらーらー」と歌ってらっしゃる)


僕らの人生に密着している「言葉」。

大好きな曲の歌詞はいつまでも色褪せない。
受信メールに綴られた言葉が嬉しくて思わず保護する。
ある時、親や友人に言われた言葉で自分の生き方を縛ってしまう。
時に心ない言葉で人を傷つけてしまったり。

人の言葉は自分に影響を与え、自分の言葉は人に影響を与えてる。


いつも持ち歩いているMOLESKINのノート、デスク横に立てかけたコルクボードは自分と人の言葉だらけ。
出会ってきた数え切れないほどの言葉達に勇気づけられ、悩み、確信し、絶望し…

そういう想いのこもった言葉達に触れる中で、このコラム含め、自分自身が感じたことを言葉に変換して伝えることもいつしか好きになって。

今回は自分にとって思い入れやストーリーのある言葉、印象に残っている言葉をいくつかご紹介。



「完璧より、終わらせろ」
→FacebookのCEO、ザッカーバーグ氏(28)の言葉。
向き合っている目の前のことを追求し没頭するあまり、時間や期限のことが見えなくなる僕には耳の痛い一言。
自分で終わりを定めるっていうのが意外と難しかったりする。
※関連語:「それを始めるコツは、まず始めてみることである」


「人は使命がないと命を守ろうとする。使命があると命を使おうとする。」 →最近、Twitterでバンド仲間が呟いていた言葉。
今、僕はチッポケな今の自分を守ろうとしているのか。
もっともっとガムシャラに命を使うという感覚を知りたいのか。
自分の使命…
とにかくドキッとした。


「人は一生で何でもやれるが、全てはやれない」
→四角大輔さんという方の著作で出てきた言葉。
仕事でも人生でもやることは常にたくさんあるが、そのすべてをやろうとした瞬間、人は何ひとつやり遂げられない。
何を「やらない」のかを決めることが大切…という名言。
僕らは致死率100%、与えられた時間は有限であるが故に、何を選び何を選ばないか決める必要があるのかも知れない。
欲張って抱え込んでしまう癖のある僕には、戒めに聞こえるなぁ…。


「いい曲を書くだけじゃダメだ。大事なのは考え方だ。何に満足して、何に妥協するか、人生を楽しんでいるか…それこそが重要なんだ。」
→30年以上に渡り活動しているカナダのメタルバンド"ANVIL"。
ドキュメンタリ映画「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」で、ヴォーカル兼ギターのスティーヴ・"リップス"・クドローがラストシーンで語った言葉。
こうして文字面だけで見ると、ごく普通のことを言ってるように見えてしまうんだけど…
ホント泣けた。


「どっちのほうがワクワクする?」
→究極の質問。
迷ったらこの質問を自分にしてあげると良い。
パッと瞬間的に浮かんだ方が正解。
時間、環境、お金、手段…チラつく目先の条件に振り回されないのがコツ。

「まだそんな幼稚なこと言ってるんですね?」
→高校の担任ホソダ先生が、進路の面談で母ケイコに言い放った言葉。
(少年サトは事前に、バンドでプロになりたいとホソダ先生に言っていた)
面談後、母から「本当に恥ずかしい思いをした!」と叱られる。
以後、少年サトは数年に渡りホソダ先生を恨むこととなるが、同窓会で再会し、和解(笑)。
そのとき先生はこう言っていた。
「どう言われようが、やるやつはやるからさ。」
あの言葉はエールだったのだ。


「自分の人生に、自分自身に飽きないように」
→by Sato!
ふとした時に突然降りてきた言葉。
何かに執着することなく、常に新鮮な自分でいられるような選択を日々していきたいね。


「しっかりオンにするには、オフをしっかりオフること」
→遊びのときは仕事のことは考えず、遊びにしっかり没頭するべしってこと。
"オフ=オンとオンの間の待機時間"と捉えるのではなく、オフはオフとして積極的に過ごす。
そうすることによって、オンが勝手にしっかりオンになる。
しかしこれがね、性格上の問題なのか意外と難しい…!


「不安を味わう。不安を楽しむ。不安は先取りしない。不安の無駄遣いをしない。」
→ある意味、オンオフの話と似てる。
不安なときは不安から逃れようとせず、その不安を認める…
モヤモヤで心が浸食されるのを許すのは怖いけど、それを無視すると心の奥底に溜まっていってしまうみたい。
喜びも不安も、それを感じている今という瞬間を味わい、その都度、受け入れていきたいものです。


「いつ就職するの?」
→今回三度目の登場:母ケイコから、耳にタコができるくらい言われた言葉。
この質問に対しては、苛立ちよりも自分を理解してもらえないという悲しみを感じながら、いつも反射的に「はいはいはい」で流してた。
でも最近、あんまり言われなくなった。
さすがに諦めたか。
というか今回、オカンを登場させ過ぎた。


「サトは虹のような輝きを持ってる」
→地元の友人に言われた言葉。
虹は唯一無二の輝きを持つけれど、太陽があって初めて存在できるもの。
おまえは主役のアカレンジャーではないかも知れないけど、その横で2~3番手として活躍するアオレンジャー役としては最高だ!って意味合いだと受け取ってる。
以来、"虹"は自分の中でキーワードのひとつ。
M-310計画の中で、何らかの形で"虹"を具現化させる予定。


「大好きです!ずっと応援してます!」
→たまにファンの方からいただく、ありがたいお言葉。
純粋な嬉しさと照れ、感謝が98%。
そして、"ずっと"って部分を「本当に…?」と分析してしまう冷静な感情が2%。(微笑)
その2%の感情を、僕は「その"ずっと"が続くかどうかは自分次第!自分が辞めない限り、その可能性はある!」と言い聞かせてかき消すのだった…。つづく
※類義語「愛してます!一生ついていきます!」


「去っていく人、縁のない人。やってくる人、縁のある人。」
→作家、山崎拓巳さんの著作より。
人と人の出会いは全て、途方もない天文学的確率らしい。
その中で出会うなんて、縁があるとしか言いようがない(海外では"運命"かな)。
仕事でも人間関係でもバンドでも。
どんなに選んで伝えても、真っ直ぐに伝えても、言葉は時に無力だ。
だけど、自分が変わらないために変わり続け、自分なりに歩き続けるしかない。
去った人が再びやってくることがあった時、縁を感じてもらえるように。


「バンドが大好きで、大嫌い。」
→バンドという得体の知れないものに関わってから10年以上。
自分が見聞きすること、思うことはほぼ全てバンドに繋げて考えるのが癖になった。
バンドのことで一喜一憂し、右往左往し、時には心底嫌になってしまうことがある。
それを帳消しにして余るくらい、素晴らしい景色や感情に出会えることもある。
カッコいいミュージシャン、ベーシスト、アーティストでありたい気持ちもありつつ、
それ以前にバンドマンで良かったなって思う。
バンドマンとしてしか経験できない何かがあるんです。
好きも嫌いも、酸いも甘いも全部ひっくるめて「バンドが大好きで大嫌い」。
"バンド"に対して、今の自分なりにたっぷりの感謝と愛情を込めて出した結論。


「Everything goes well.」
→7年前、いただいた絵に書いてあった言葉。
全てはうまくいっている…
それは一見うまくいってないようなことすらも、"うまくいっている"大きな流れの一部であるということ。
自分の人生で起こる出来事を信用する、ということ。


その他、哲学的・自己啓発的なものが多いけどこんなのとか。

「本当に頑張っている人は自分に感動している。」

「なぜやらなかったのか言い訳をするより、ちゃんとやる方が簡単である。」

「自分に必要でない苦痛を与えるのはやめなさい。」

「パワフルな人は無気力な人を作る。完璧主義な人はうっかりミスの人を作る。センターがイイ。ポジティブもネガティブも物事を難しくする。何気にスイスイ進めるのがセンターである。」

「Today is the first day of the rest of your life."今日は残りの人生の最初の日"」

「あなたの精神が健康か否かを計る尺度…どこにでも良いことを見つけられるか否か。」

「誰もができないことをできる天才がいる。また、誰もができることを誰もができないくらい頑張れる天才もいる。」


独り言、褒め言葉、悪口、嘘、冗談、歌詞、名言、迷言、台詞、呟き、宣言、宣告…

皆さんの人生に影響を与えた言葉、大切にしている言葉、応援歌となっている歌詞はありますか?
機会があれば教えて下さいね。


…というわけで、言葉の迷路に迷ってこんがらがりそうになりながらお送りしました第十一回。?
いかがでしたでしょうか。

前回はこのコラム始まって以来初、〆切に遅れるという失態を演じてしまったワタクシ。
今回は「それを始めるコツは、まず始めてみることである」に従って早めに書き始めたんだけど、結局ギリギリ!
まさに「完璧より、終わらせろ」の話…。(遠い目)

さて、このコラムも早いもので残り二回。
書き残し、思い残しないようにしないと!

最後までどうぞよろしくね。

ではでは、また近いうちに。
Satoでした。愛と感謝を込めて