【第4回】Cafeの窓際から

(更新日:2012.08.14)
こんにちは。
Satoです。

夏の終わりをひと足早く告げる…立秋。
盛り上がったロンドンオリンピック…閉幕。
前回ヌルっと旅に出発した私…帰還。
いかがお過ごしでしょうか…皆様。

というわけで、ひとり旅から戻りましての第四回。

今回は自宅デスクにて、ジャスミン&レモンティを片手に。
「よろこびのうた/Orange pekoe」をBGMに綴って参ります。


勢いで特急に飛び乗った前回ー

東京から長野方面へ。
終点、松本の夜は雨。
ホテルに籠ってコラムの仕上げ。

翌日快晴。
朝から新幹線で松本→長野→軽井沢に。

軽井沢、空気が軽い。

この辺りからできるだけ、歩いてみる。
何か、安易に電車やバスに乗ってしまうのは勿体ない気がした。

星野に立ち寄る。
ウッドテラス、ホテルのラウンジ、石の教会…
素敵。
長居。

そこから山に入って、嬬恋(つまごい)方面へ流れる。
移動距離を重ねるにつれて、人と建物が減っていく。


別荘がチラホラ点在するだけの、ジブリアニメ的な森林道を歩く。
異空間に迷い込んだかなってくらい、人の気配、全く無し。

意味不明に一人ニヤニヤし始める。

山道でWi-Fiルータの電池が切れ、ナビにしていたMAPアプリが見れなくなった。
もうすぐ日も落ちてくる時間帯。
嬬恋村までは確か、まだ何キロも距離があった。
「あ、ココで何かあったら誰にも気付かれず死んでいくんだろうな…」的な発想も浮かんだり(微笑)。

そんな不安とワクワクが半分ずつの感情が、妙に心地良かった。

今思えば、目的地がどうこうとか何を見たかということよりも、こういうプロセスが楽しくて仕方がなかったんだよね。


夕方5時頃、浅間山がよく見えるペンションに到着。

案内された部屋の窓から雄大なパノラマを見渡したとき、ココロの中から熱い何かが込み上げて零れ落ちた。
今回の旅は、この瞬間に出会うためだったんだって思った。


ペンションの周りは一面のキャベツ畑。
静かに穏やかに過ぎていく時間。
何もない、という贅沢。

散歩したり。
本を読んだり。
昼寝したり。
オリンピック中継を見たり。
「何もしない」を実行してみたり(微笑)。

そんな感じで何となく、2~3日滞在。


小さなオーブ達。


今振り返ってみると、いちいち大袈裟だったな?って自分でちょっと照れるけど。

でも、太陽の光を浴びながらキャベツ畑を眺める…
そんなことでテンション上がってる自分がいたのもホントで(笑)。

それだけ普段、麻痺したり忘れたりしていたモノがあったのかも知れない。

目の前のモノゴトに対して「美味しい!」「楽しい!」「綺麗!」「最高!」と、
瑞々しい気持ちが湧き上がってくるのが楽しくて、嬉しかったのです。

楽しいことがあるかどうかじゃなくて、
目の前のことを楽しむ心があるかどうか。

何もない場所に、今の自分に必要な全てが在ったんだなぁ。


というわけで、旅人モードでお送りしました第四回。
いかがでしたでしょうか。

今回の旅で撮った写真は約400枚。
その中のお気に入りをLc5ブログにも載せたので、是非見てみて下さいな。

そんなわけで、夏休みはまだ続くのです。

ではでは、また近いうちに。
Satoでした。愛と感謝を込めて。