【第13回】村田一弘という男

(更新日:2015.07.21)

私以外派手な外見の3人に少し気後れしながら、YUKITOの提案でカラオケに行く事になった。
YUKIはやはり抜群に歌が上手く、YUKITOと私も普段からカラオケに行く事は多かったので、ワイワイやっていたのだが、華月はあまり得意ではなかったようで聞き役に徹していた。
一盛り上がりした後、どういうバンドをやっていきたいのかという話になり、YUKITOは当時から大人気だったGLAYの様な音楽性をイメージしていたようで、私もYUKIもすぐにピンときたのだが、ここで華月がビジュアル系という言葉を口にし、みんなの頭に?が浮かぶ事となった。特に私とYUKIは全く聞いた事のないジャンルであり、何もイメージする事が出来なかったのだが、ビジュアル系と呼ばれている音楽スタイルを元に、切々と自分の思い描く世界観を語る華月からは、強い熱意を感じ取る事が出来た。他にも自分達のオリジナル曲を作っていくという話やバンド結成への具体的なイメージを持っていた。オリジナル曲の作成はこの当時自分では想像もしていなかった話で、同い年なのにそういう考えを持っていた事にびっくりしたのを覚えている。一通りそんな話をしこの日は解散となった。
その後も何度か集まっては新バンドのイメージを話し合った結果、華月をリーダーとしたRaphaelというバンドが結成された。
最初はLUNA SEAのWISHやラルクのVivid Colorsなんかをコピーしていて、私は高校に上がってからも続けていたジュディマリのコピーバンドもあり、生活の中でバンドの占める割合が徐々に大きくなっていった。

そんな時YUKIがオリジナル曲を作ったという連絡が入った。私が聞いた時にはすでに華月による歌詞も上がっていて、打ち込みによるデモ音源も出来上がっていた。ゆったりとしたバラードでメロディがとても綺麗なその曲は、当時の未熟な感覚ですらとてつもなく良いと思える程の作品で、これが後に代表曲となる「eternal wish~届かぬ君へ~」であった。メンバー全員のテンションを一気に上げてくれたこの曲を、スタジオの深夜パックでレコーディングし、デモテープを作成。それが縁あって後にお世話になる音楽プロデューサーの耳に入り、事務所の所属が決まり、以降デビューが決まるという、正にバンドにとってとても重要な作品の完成だった。私にとってもより音楽への興味を深めるきっかけとなる出来事であった。
いざ作品が完成したとなると、次はこの曲をライブで披露しなくてはという事になり、その年の9/14日、当時向ヶ丘遊園にあったIMUというライブハウスで、友人達を集めてライブを行なった。これが私の人生初ライブ(しかもRaphaelとジュディマリコピーバンドとの掛け持ち!)。
これにより私の音楽人生は幕を開け、ドラマーとして本格的に走り始める事となった。

☆ あとがき☆

全13回これにて幕。途中かなり間が空いてしまいましたが、「村田一弘という男」皆様楽しんでいただけましたでしょうか。
Raphael結成以降の話は当時雑誌やラジオでも喋っているので、なんとなくその辺りまで行ければ良いかなと思っていました。
プライベートを中心に昔を思い出しつつ、時には古い友人と久しぶりに連絡を取り、あの時どうだったっけ〜?みたいな話をする機会があったりと、この執筆のおかげでとても有意義な時間を過ごせました。もしかしたら途中、私の記憶違いもあるかも?しれませんが、是非ご愛読いただけますと幸いです。
さて次週よりこちらで連載を開始するのは、元ViViDのギタリストRENOくんです。
引き続き「綴っていいとも」お楽しみ下さい!!

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